創業ストーリー
いくたのルーツは明治時代、小麦粉やうどん粉などを納めていた総合商社「いくた商店」に遡ります。生田家に養子に入った現社長の大伯父は、旧日本海軍からの「氷を納めて欲しい」という要望に応えるべく、試行錯誤して自ら冷凍庫を開発。製氷して海軍に氷を納める傍ら、アイスキャンディーを作り始めました。
昭和に入って山県町に店を構え、アイスキャンディーを売り始めると瞬く間に大人気に! 1日の売上(銀貨)を入れた一斗缶を持ち上げた銀行員が腰を痛めてしまったほど、大繁盛だったそうです。大伯父はアイスキャンディーに飽き足らず、アイスクリームや洋菓子の製造販売を開始しました。
戦中~戦後の配給制の下では、砂糖を手に入れるのも一苦労でしたが、戦前に祖父母が我が子同然に可愛がっていた朝鮮半島や台湾出身の書生達が、アメリカ人等から砂糖を買い集めてくれたことで、戦後比較的早い段階で洋菓子屋を再開することができました。昭和24年頃には栄町でレストラン・喫茶を始め、連日大変な賑わいぶりだったそうです。
その後、狂乱物価や臨家数軒を焼失させる火災を起こし一度は倒産するも、父がなんとか立て直し、昭和53年に現社長が3代目として跡を継ぎました。平成元年には現在地の福石町に本店を移転。令和5年にスイーツイクタひうみ店がオープンし、広田店、三浦町店と市内4店舗で営業しております。
社名への想い
有限会社 いくた
実の祖父は早くに亡くなったため、アイスキャンディーや洋菓子の製造を始めた大伯父を本当の祖父のように慕って育ちました。大伯父への想いと、ルーツである「いくた商店」を大切に遺したいという想いから、「有限会社いくた」と定めました。
どんなことに貢献しているの?
いくた×スイーツ=させぼの笑顔!
「おいしかったよ!」「とてもかわいい!」「また食べたい!」
皆様の笑顔のそばに、いつもいくたのお菓子がありますように…。そんな思いで今日もおいしいケーキを、心を込めて作り続けます。
佐世保の魅力は?
多様性を受け入れる文化が根付いている街
多様性をすごく認めている街だと思います。
私が子どもの頃は名切の米軍住宅に住む子ども達と、言葉は通じなくても仲良く遊んでいました。就職で福岡や東京に出ましたが、様々な文化が融合した当時の佐世保はどこよりもお洒落で華やかな街だと感じました。
佐世保に住んでいると当たり前に感じてしまいますが、多様性を受け入れる文化が根付いていることは実はすごく特別で、素晴らしいことだと次の世代にも伝えていきたいです。
会社概要
企業名 | 有限会社 いくた |
業種 | 菓子製造・販売 |
創立 | 明治39年3月9日 |
住所 | 佐世保市福石町15-5 |
電話番号 | 0956-33-9048 |
FAX | 0956-33-9157 |
HP | https://www.sweets-ikuta.net/ |