長崎国際大学 健康管理学部 健康栄養学科1年生 吉浦 凛
私は佐世保市出身ではなく、高校で佐世保の学校に進学しました。私の中学校までの佐世保のイメージは、とても都会で賑やかなキラキラした街並みでした。しかし、高校に進学して放課後や休日に佐世保の街を楽しんでいく中で、あまり若者が楽しめるところがないと感じるようになりました。
中でも三ヵ町と四ヵ町の日本一を誇る直線のアーケードは、私が小さい頃に行っていた時よりも活気がなくなっており、アーケードを歩く人も少なくなっていると感じます。また、近年、若者は県外に就職したり、佐世保から出て暮らしたりしている人が多いように感じます。
そのような中でも、私は、佐世保には沢山の魅力があると思います。佐世保には米軍基地があり、他の地域とは一味違う雰囲気を味わえたり、自然豊かで素晴らしい歴史も沢山あります。そのような佐世保の魅力を活かし、さらに街を活性化する必要があると考えます。
そこで、若者も楽しめるように、アーケード特有の昭和の街を味わえるように食べ歩きができるようなお店を増やしたり、様々なイベントを行ったりと、誰もが楽しめるような場所になって欲しいと思います。
また、佐世保には電車やバスなどの交通機関が整っており、中心部以外にも魅力が沢山あるため、中心部以外の地域も大型のショッピングモールや子どもが遊ぶことができる施設、自然溢れる宿泊施設、お年寄りでも利用できる運動施設などがあると、幅広い年齢層で住みやすい街になると思います。
さらに、佐世保はクルーズ客船が寄港します。そこで、観光客が楽しめる施設やお店があると佐世保の街を知り、佐世保を訪れる人も増え、そこで佐世保に住んでみたい、働いてみたいなどと影響を受ける人が増えると思います。
また、私は佐世保にスポーツ施設ができて欲しいと思います。長崎では、V・ファーレン長崎や長崎ヴェルカというようにスポーツチームがあり、今年には新しくスタジアムができ、スポーツで盛り上がっています。そのため、佐世保にもスポーツを観戦できる施設をつくることでスポーツ観戦をする人が集まり、県外からも人が集まって、街全体もスポーツで盛り上がると思います。
このように、佐世保が今よりももっと盛り上がり、自然も豊かで生活しやすい街になると、将来就職したい、地元に貢献したいと思う人が増えると思います。毎日沢山の人で賑わっている、どこか旅行に行くなら佐世保に行く、就職するなら佐世保。みんながそのように思う未来になってほしいと私は想います。
≪審査員による講評(要約)≫
小さい頃には「都会で賑やかなキラキラした街並み」に見えた佐世保が、以前に比べて活気を失っている現状に心を痛め、若者が「どこか旅行に行くなら佐世保に行く、就職するなら佐世保」と思う街にするための具体的なアイデアを出していただき、未来に期待が持てました。新しい施設の充実だけでなく、アーケードが持つ昭和の雰囲気など、既にあるものを活かした提案もあり良かったです。