identity 100 とは?

会頭メッセージ

佐世保商工会議所は1925(大正14)年1月17日に創立され、2025年に100周年を迎えます。

100年という時間を思うとき、先人たちが拓き築き上げてきた佐世保商工会議所の歴史に思いを馳せずには入られません。
1889(明治22)年7月、佐世保海軍鎮守府開庁にともなう経済特需を享受しようと多くの人達がこの地に集まり、今の佐世保の基盤が形成されました。その後、日露戦争や1929年アメリカを発端とする世界恐慌の影響を受け日本経済が危機的状況に陥り混乱の時代を迎える中、秩序ある経済復興を担うという大きな使命のもと、佐世保商工会議所は設立されたのです。その後、各種イベントの運営による地域振興や市民交流の機会創出、市内中小企業を代表しての各種提言や要望、陳情に加え、日々の経営課題解決支援や情報発信を通じ、地域経済の浮揚、雇用創出、起業家創出など、どの時代においても不屈の精神で希望ある未来を描き、まちと経済の発展を支え続けてまいりました。

そして佐世保では今、IR(統合型リゾート)施設の認可に大きな期待が寄せられており、その期待を具現化させるための新たな取組にも積極的にチャレンジしていきたいと思います。 IRの実現により、佐世保の魅力が広く世界に向けて発信されて国内外から多くの方たちが佐世保を訪れ、大きな経済効果とまちの活性化が予測されています。それは、海軍鎮守府の開庁と同様のインパクトをこのまちにもたらすことでしょう。この好機と私たちの商工会議所100周年が重なり合うことに、佐世保というまちの持つ「運」のようなものを感じるのは私だけではないはずです。

この100周年を機に、基地とともに発展してきた佐世保の歴史を振返り、佐世保というまちの価値と可能性を、佐世保を愛する人たちとともに見つめなおしたいと考え、「佐世保identity100~この100年に感謝して、この先100年をみつめて~‘どこにもないまち、佐世保を描こう’」プロジェクトを立ち上げました。

今後期待されるIR施設認可をはじめ、佐世保の価値を整理し、この先佐世保がどうありたいのか市民、企業、関係団体とともに考え、「次の100年」に向けての佐世保ならではの持続的なまちづくりの転機、好機にしたいと考えています。

まずは第1期事業として、会員企業皆様の歴史を再認識し、その魅力を発信する事業「あなたの会社のidentity=創業ストーリー事業」を展開していきます。今後は、佐世保に暮らす人、佐世保で働く人、国内外で活躍する佐世保出身の人など、佐世保を愛する皆さんと佐世保の価値と可能性を考え語り合う様々な事業を展開してまいります。

佐世保を知れば知るほど「佐世保はどこにも無いまち」であることがわかり、一人ひとりの胸に改めて誇りが沸き起こってくるのではないでしょうか。そして「こんな佐世保であってほしい」という未来図を描き、そこに向かって歩き出す、このプロジェクトがその好機となれば幸いです。

佐世保にしかないモノ、コトとは何か、次の100年に向けて佐世保にできることは何か、会員企業、市民の皆さん、そして佐世保を愛するすべての方たちと共に考え、取り組んでまいりたいと願っておりますので、是非とも積極的なご意見、ご参加を頂けますと幸いに存じます。

皆様のご理解とご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

2023(令和5)年4月
佐世保商工会議所
第18代会頭 金子卓也

Identity100 の概要

この100年に感謝して。この先100年を見つめて。「どこにもない街、佐世保を描こう」

佐世保商工会議所100周年を機に、佐世保に住む方、働く方、遠くにいても佐世保を思う方など佐世保を愛するたくさんの人々が、「やっぱり佐世保はどこにも無い街」と改めて誇りに思い、「こんな佐世保であってほしい」という未来図に向かって歩き出す。
そんな100周年事業にしたい
と、このプロジェクトを立ち上げました。

「経済」を起点に街が発展してきた佐世保。
佐世保商工会議所が中心となり、この100年に培ってきた佐世保の価値を改めて整理し、この先100年佐世保がどうありたいのかを市民、企業、関係団体とともに考え「次の100年」に向けての佐世保ならではの持続的な街づくりの転機、好機としたいと考えています。

ぜひ積極的なご意見、ご参加よろしくお願いいたします。

大切にする視点

巻き込む
  • 佐世保のidentity(佐世保らしさ、佐世保の価値)を佐世保を愛する人たちとともに見つけ出していきます。
  • 市民、企業、行政、米軍、自衛隊、メディア等、それぞれを巻き込み佐世保の価値を抽出し、価値を共有するプラットフォーム(公式サイト)で共有します。
  • 見つけ出した価値を活かし、つなげ、磨き上げ、「こんな佐世保になったらいい」という未来図を描きます。
  • それぞれの団体が、それぞれの立場で、未来図に向かって何を実行できるかを検討、実行してくださるよう、連携を図ります。
共感を広げる
  • 見つけ出した価値、描く未来像を様々なコンテンツや機会を活用して発信し、共感を生み出していきます。
  • 「佐世保identity100宣言」のような共通のアイコンとなる発信を行い、目指す佐世保の姿を皆で共有していきます。
実現する
  • 提案して終わり、宣言して終わりのプロジェクトにならないよう、描く未来図に向けたモデル事業を展開・検証するなどして、実現に向けて取り組みを進めます

「NEXT100」の未来図を描く

  • 佐世保に住み続けたい」と市民が誇りと愛着を持つ街に
  • 「佐世保で働きたい」と若者が思う街に
  • 多様性が当たり前の街に
  • 海外とのビジネス交流、市民交流が日常的に行われる街に
  • どこでも英語が通じる街になり「佐世保留学」が可能に
  • 関係人口が増え、国内外に佐世保の価値が広がっていく
「次の100年」どんな佐世保になったらいいと思いますか?