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岸川印房

創業ストーリー

創業したのは父・岸川弘次(ひろじ)です。尋常小学校卒業後15歳で出身地の有田から炭鉱景気に沸く崎戸に働きに出たところ、当時の炭鉱労働者は身分証明書の代わりに木製の印鑑を持っていたため、印鑑を作って売り始めたのがこの商売の始まりだったようです。数千人が働き、入れ替わりも激しいため、印鑑が飛ぶように売れたそうです。

印鑑は今後炭鉱以外でも必需品になると考えた父は、印鑑づくりを極めたいと商人の街大阪に出て修行、昭和12年には更なる修行の地を求め、文字文化発祥の地である中国・北京へ渡りました。終戦で日本に帰る昭和21年までの約10年間を北京で過ごし、その間修行、結婚、召集令状により現地招集されるなど激動の時代を過ごしました。

日本に帰国後佐世保に来たのは戦後動乱の時でした。十分な物資がなく混乱した中でも佐世保玉屋はいち早く復興を果たし街の活気の源でした。玉屋を中心とした名切川沿いには多くの屋台と露店商人で賑わい、父もその中の一人として印鑑を売って生計を立てていたところ、当時の佐世保玉屋の関係者の方に腕を見込まれ出店したのが昭和22年です。当時は店頭に5~6人いても目が回る忙しさだったそうです。

その後玉屋の店舗を先代の弟に任せて、父は昭和28年10月に現在地である松浦町に店舗を構えて今に至ります。

社名への想い

岸川印房

昭和30年代までは「岸川西湖堂印房」の店舗名で営業していました。中国の西湖(せいこ)というとても美しい湖から名前をもらいました。

昭和40年頃から簡素でシンプルな店名が流行したため、当店も岸川印房と名称を変えて今に至ります。

経営理念・スローガン

「誠実第一」

文字通り誠実に仕事に取り組むことを大切にしています。
また、論語の一説で孔子の「学而時習之(学びて時に之を習ふ)」という言葉が好きで事務所に掲げています。
習ったことを機会があるごとに復習し身につけていくことは、なんと喜ばしいことだろうか…という意味ですが、何歳になっても人生の学びの途中にいるのだと感じ、まだまだ頑張らなければという気持ちになる大切な言葉です。

どんなことに貢献しているの?

昭和47年に25歳で佐世保に戻ってきたときは、三ヶ町商店街には2代目の若手後継者が多くいました。昭和52年、四ヶ町に続き三ヶ町にもアーケードが完成。当時は70店舗ほどの加盟店が切磋琢磨しながら商店街を盛り上げ熱気に満ち溢れていました。三ヶ町商店街の法人化や近代化など目標を掲げて組合員が団結して取り組んでいました。私も微力ながら商店街のイベント企画や運営に参加しました。現在も一店舗として、老舗店として三ヶ町商店街のお役に立てるよう頑張っています。

佐世保の魅力は?

海・山を囲んだバランスの良い街

佐世保駅と市役所の距離が徒歩圏内で、その中間に歩いて楽しめる長い商店街があるため、とてもバランスがよい街だと思います。周囲には自然も多く、海・山が街を囲んでいるのも良いバランスだと思います。

会社概要

企業名岸川印房
業種印鑑・印章販売業
創立昭和22年
住所佐世保市松浦町2番8号
電話番号0956-22-2448
FAX0956-25-8894
HPhttps://sunplaza-sasebo.com/shop/2714

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